椎茸は、特別な技術や調味料がなくても「素材の力」だけで驚くほどおいしくなる食材です。
今回は、菌床椎茸のおすすめの食べ方を軸に、日々お客様や飲食店さんからいただく声、そして一番お伝えしたいシンプル調理の魅力についてまとめました。
この記事では、
- 椎茸の軸の美味しさと栄養
- 幅広い料理への使い道
- 家庭でも失敗しないおすすめ調理法
を中心にご紹介します。
菌床椎茸とは?原木椎茸との違い

菌床椎茸(きんしょうしいたけ)とは、オガクズなどを固めた「菌床」に椎茸菌を植え付けて育てる栽培方法の椎茸です。
温度や湿度を管理しながら育てるため、年間を通して安定した品質で出荷できるのが大きな特長です。
よく比較されるのが「原木椎茸」ですが、それぞれに良さがあります。
- 原木椎茸:香りが強く、乾燥椎茸向き
- 菌床椎茸:肉厚でみずみずしく、日常使いしやすい
特に菌床椎茸は、クセが少なく、加熱すると旨味がぐっと前に出るため、
家庭料理からプロの現場まで幅広く使われています。
また、軸まで柔らかく育つものが多いのも菌床椎茸の魅力のひとつ。
「丸ごと調理できる椎茸」として、無駄なく使える点も評価されています。
菌床椎茸は「軸」まで食べてほしい理由
菌床椎茸というと、「カサが主役」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
ですが、実は軸の部分こそ、旨味と栄養がぎゅっと詰まった場所です。
菌床栽培の椎茸は、軸が硬くなりにくく、繊維もきめ細かいのが特長。
そのため、切り落とさずにそのまま調理しても食べやすく、噛むほどにじんわりと旨味が広がります。
「軸は捨てるもの」ではなく、立派なごちそうの一部。
ぜひ丸ごと味わってみてください。
椎茸は和洋中なんでも合う万能食材
椎茸の魅力は、どんな料理にもすっと馴染む懐の深さ。
- お味噌汁や煮物などの和食
- 八宝菜や炒め物などの中華
- パスタやアヒージョなどの洋食
どんなジャンルでも、料理全体の土台を支え、旨味を底上げしてくれます。
冷蔵庫に椎茸があるだけで、献立の選択肢が一気に広がる。
それが椎茸という食材のすごさです。
いちばんおすすめの食べ方は「蒸し焼き」
数ある調理法の中でも、私たちが特におすすめしたいのがシンプルな蒸し焼きです。
椎茸の蒸し焼き・基本の作り方
- フライパンを熱する
- 椎茸のカサを下にして並べる
- 軽く塩を振る
- フタをして弱め中火で蒸し焼きに
- ヒダの部分に汗をかいてきたら食べごろ

ポイントは、焼きすぎないこと。
火を入れすぎると水分と一緒に旨味まで逃げてしまい、せっかくの香りやジューシーさが損なわれます。
仕上げはそのままでも十分ですが、
- 醤油をひとたらし
- ポン酢でさっぱり
- バターをのせてコクをプラス
など、味変しながら食べると、気づけば何枚でも手が伸びてしまいます。
レストランでのちょっと嬉しいエピソード
お取引先のレストランで、こんな出来事がありました。
お食事を終えられたお客様が、
「どの料理も本当においしかった!特に椎茸が忘れられない」
と話してくださったそうです。
その日のコースには、自家製ハムや手の込んだ一皿も並んでいた中で、
一番印象に残ったのが素揚げしただけの椎茸。
シェフにとっては少し複雑な心境だったようですが(笑)、
私たち生産者としては、これ以上ないほど嬉しいエピソードでした。
手をかけすぎなくても、素材が良ければちゃんと伝わる。
椎茸は、そんなことを改めて教えてくれる食材です。
まとめ|椎茸は「引き算」でこそ真価を発揮する
- 軸まで食べられて無駄がなく
- どんな料理にも使えて
- シンプル調理で一番おいしい
椎茸はとても正直で頼もしい食材です。
ぜひ一度何も足さない「蒸し焼き」で、
椎茸そのものの力を味わってみてください。
きっと、これまでの椎茸の印象が少し変わるはずです。

